日中は、裸眼で過ごすことができます。
オルソケラトロジーは、寝ている間に特殊なコンタクトレンズを装用することによって角膜形状を矯正し、日中はコンタクトレンズや眼鏡なしで裸眼で過せるようにする視力矯正方法です。
近視の進行を抑える効果が臨床データに基づいて報告され、その根拠についても臨床研究が進められています。
メガネや通常のコンタクトレンズは近視の進行について抑制効果がありませんが、オルソケラトロジーは近視の進行を抑える効果が報告されています。実際には、成長期の近視が進行しやすい時期にこそ使用されるのが効果的ではあり、ガイドラインにおける適応年齢の引き下げが行わると予想されます。
角膜組織に対して侵襲の少ない治療方法です。
レーシックと違い、眼の外科的治療をするものではありません。 レーシックとの違いについてはこちら>>レーシックとの違い
ライフスタイルや職業に応じて最適な状態を得るため何度でも微調整することが可能です。
角膜そのものを削るわけではないため、何度でも調整することができます。また、使用を中止すれ眼は本来の元の状態に戻せます。
角膜の変化が可逆的であること
一定期間以上装用を中止すると角膜のカーブは元に戻ってしまいます。
従って、繰り返しレンズを用いる必要があり、安定するまでに平均して1週間以上の時間を要し、(個人差あり)安定後も、一定間隔で一定時間のレンズ装用が繰り返し必要となる点。
治療用レンズを1枚いくらで買うという治療ではなく、眼科専門医による一定間隔のフォローアップを要します。
夕方から夜掛けて、多少角膜の形状が元に戻る場合があり、人によって夕方から運転などする場合には弱めの眼鏡が必要になる場合もあります。
オルソケラトロジーによる治療の進め方
1オルソケラトロジーの説明・検査
オルソケラトロジーがどのようなものかを説明させて頂き、適応可能か、眼に異常がないかなどを調べるための検査を行います。
2カウンセリング
検査結果をもとに、オルソケラトロジーによる可能かどうか、治療によってどこまで効果が見込めるか、どのような注意点があるか、などを説明させて頂きます。
3トライアルレンズ装用
院内でおよそ2時間トライアルレンズを装用して頂きます。
4治療開始
トライアルレンズの装用の結果を踏まえ、オルソケラトロジー治療を行うかどうかを判断して頂きます。成果が期待でき、治療に同意された場合には、最適なレンズをオーダーします。オーダーしたコンタクトレンズが届き、、装用練習を行った後、ご自宅でのオルソケラトロジーレンズの夜間装用開始となります。
※レンズのお手入れについて オルソケラトロジー対応のハードコンタクトレンズケア用品をお使い頂きます。毎日、指でこすり洗いをして、水道水ですすぎ、保存ケースに浸けておくだけです。(洗い方や保存方法は通常のハードコンタクトレンズと同じです)
5定期検査
治療開始から1週間後と1ヶ月後に経過観察をして、状態が安定した後は3ヶ月ごとの定期検査を実施します。
オルソケラトロジーについてのよくある質問
オルソケラトロジーは、乱視にも対応していますか?
当院では、-2.00位乱視用のオルソレンズも採用しており、ある程度の乱視には対応しています。乱視の程度によって異なりますので、まずは検査にいらして頂ければと思います。
どのような人に適していますか?
日中メガネやコンタクトレンズを装用したくない人、ヨットやサーフィンなどのマリンスポーツやサッカー、テニスなどをしている人、レーシックに抵抗がある方などです。 >>こんな方にお勧めです
寝る時にコンタクトの装着を忘れてしまった場合、どうすればいいのでしょうか?
翌日の午前中にオルソケラトロジーのコンタクトレンズを装着して頂き、お昼休みに外して頂ければ半日くらいの効果は期待できます。
オルソケラトロジーの適応年齢はありますか?
日本眼科学会のガイドラインによれば、20歳以上の成人(ただし、アメリカ、カナダ、オーストラリアその他の国々では省にこそ適応があるとされています。)
オルソケラトロジーに使用するコンタクトレンズの寿命は、どのくらいでしょうか?
通常の高酸素透過性ハードコンタクトレンズと同じくらいですので、目安としては2年~2年半(乱視用の場合は1年半~2年)ごとの交換が必要になります。
レンズの保証はありますか?
レンズの種類によっては、破損した場合は1年以内であれば左右ともに1回ずつ無償交換させて頂いております。
寝ている間にコンタクトレンズを装着して本当に大丈夫なのでしょうか?
オルソケラトロジーでは厚生労働省にも認可されている安全性の高い高酸素透過性レンズを使用しており、装着したままの睡眠も認められていますのでご安心ください。